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高川、延長ロスタイム弾
掲載:山口新聞
全国高校サッカー選手権県予選
第90回全国高校サッカー選手権大会県予選(県サッカー協会)は20日、山口市の維新百年記念公園陸上競技場で決勝を行い、高川学園が1-Oで西京を下して優勝した。会国大会出場は4年ぶり21回目。
高川学園は序盤から双子の北村兄弟を軸に相手ゴールに迫るが、得点できないまま前半終了。後半に入ると、堅い守備でゴールを割らせなかった西京も反撃に転じ、互角の展開となる。
0-0で突入した延長でも、互いに譲らない時間が続いたが、高川学園は後半ロスタイムに、MF森本裕也が左サイドからあげたクロスボールにMF北村海里が頭で合わせ劇的ゴール。ライバルの西京に競り勝った。
渡辺光一郎監督は2008年に就任して以来、初めての優勝。「多くの人の支えもあり、新たな歴史をつくることができた」と喜んだ。
高川学園は、12月30日から東京都を中心に行われる全国大会に県代表として出場する。北村海が頭で決める。
ハイライト
ライバル校同士の頂上決戦は、劇的な形で高川学園に軍配が上がった。「最後まで諦めずにボールを追ったことが勝ちにつながった」(藤本優也主将)。選手の勝利に対する思いが、4年ぶりの栄冠に結びついた。
過去、この大会では15連覇(多々良学園時代を含むを達成し、全国大会でも2度、ベスト4に進んだ実績もある高川学園。しかし、3年前に王座を明け渡してからは、思ったような結果を残せない時期が続く。
既に全国選手権を経験した選手はいない。挑戦者は「今年こそ」との思いで決勝までの4試合を1失点で勝ち進み、「絶対に勝ち上がってくると思っていた」(渡辺光一郎監督)西京との決戦の舞台にたどり着いた。
県内を代表する2校の戦は、序盤から一進一退の攻防が続き、延長戦後半に入っても0-0。このままPK戦かと思われたロスタイム、ゴール前に上がったクロスボールにMF北村海里が飛び込んだ。「守備の選手が頑張っていたので絶対に決めたかった」。夢中で放ったヘディングシュートは見事、ゴールマウスに吸い込まれた。21回目の全国選手権出場だが、選手だけでなく渡辺監督も、監督として挑むのは初めてとなる。藤本主将は「最終的な目標は全国制覇。1ずつ勝ち上がって少しでも目標に近づきたい」と意気込んだ。