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介護付き賃貸住宅

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掲載:徳島新聞

徳島に来年隣接の病院も拡充

医療・介護施設などの運営を手掛けるタカガワグループ(徳島市、高川晶会長)は2012年5月、徳島市内に高齢者向けの介護サービス付き賃貸住宅を開設する。市内で運営する医療施設「虹の矯クリニック」の隣接地に整備し、並行してクリニックの新館も設ける。総投資額は15億円。高齢化に対応し、医療と介護を融合した質の高いサービスを提供する。

総投資額は15億円

サービス付き賃貸住宅「コペンハーゲン虹の橋」は全96室の予定。

3階建ての3棟で構成し、延べ床面積は約6600平方メートル。日帰りで高齢者に食事や入浴を提供するデイサービスセンター、ヘルパーが常駐するステーションのほか、入居者とスタッフが共同で生活する18室のグループホームを併設する。投資額は5億5千万円を見込む。

60歳以上の高齢者なら誰でも入居できる。入居者は敷金と毎月の家賃を払うほか、タカガワグルーブに属する介護事業者と個別に契約してサービスを利用する仕組み。建物内で食事や各種の介護サービスを受けられるほか、隣接する虹の橋クリニックで治療や検診を受けることもできる。

介護サービス付き賃貸住宅は、介護付き有科老人ホームに比べて入居者が負担する毎月の費用がおおむね2~3割少ないといわれる。比較的軽い介護で済む人が暮らすことを想定した施設で、今後の介護施設の中心の一つに期待されている。クリニックの新館は12年2月に完成する。5階建てで延べ床面積は約4100平方メートル。診療科目は内科、整形外科、放射線科など。入院施設は19床、リハビリテーションセンターも備える。

2階と3階には検診や人間ドックの専用スペースを設け、ミリ単位の腫瘍を映す最新鋭の磁気共鳴画像装置(MRI)や、乳がん検査のマンモグラフィーを導入。予防医療に力を入れる。投資額は医療機器が2億円、建設費が7億5千万円。

新設する高齢者向け住宅とクリニックの周辺には、グループが経営する70室の介護付き有料老人ホーム、65室の住宅型有料老人ホーム、エステティックサロン、歯科医院などが集積している。タカガワグループはこれらを合わせた約1万5000平方メートルを医療・介護の集積地「虹の橋ミッドタウン」として今後も開発を続ける方針だ。

タカガワグループは予備校経営からスタート。その後、タカガワホールディングスを中心に医療法人、ゴルフ場、学校法人、介護施設経営など経営多角化を進めている。