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高川学園、春季初V

学校・塾

掲載:朝日新聞

瀬戸内の猛追しのぐ

第120回春季中国地区高校野球大会(中国地区高野連主催、朝日新聞社など後援)は3日、松江市の市営野球場で決勝戦があり、高川学園(山口)が瀬戸内(広島)を6―5で破り、優勝した。高川学園の優勝は1983年の第61回秋季大会(当時は多々良学園)以来で、春季大会では初。

中国地区高校野球

▽決勝

高川学園 0 3 0 0 0 1 2 0 0   6
瀬戸内 0 0 1 0 1 0 1 2 0   5

隙のない野球、夏も

高川学園・谷岡錬主将

学校にいる部員に優勝旗を持って帰れるのがうれしい。苦しい中でも声を出し、雰囲気がつくれた。夏も隙のない野球をしたい。

好投手攻略、自信に

中野泰造監督 :好投手を相手に結果が出たのは自信になる。バッテリーがよくやってくれた。優勝に浮足立つことなく、夏に臨みたい。

・・高川学園は2回、浜本の安打などで1死二、三塁とすると、野選などで3点を先制。7回にも朝田、橋谷の長打などで追加点を挙げた。瀬戸内は相手打線を上回る10安打を放ち、8回には山本の右越え2点本塁打で1点差まで追い詰めたが、及ばなかった。

「足」で崩しリベンジ

「走者が出れば、おもしろい試合になる」。高川学園の中野泰造監督は、3月の練習試合で瀬戸内に完封負けを喫しながら思った。その狙いが当たったような展開を見せ、高川学園が中国大会の決勝という大舞台でリベンジを果たした。

2回1死一、二塁で走者中林と浜本がダブルスチールを決め、チャンスを広げた。打者・長谷川は「ねらった」という遊ゴロ。中林が本塁へ滑り込み、先制した。直後に長谷川も二盗を決め、3点目につなげた。

6回2死一塁の場面は、一塁走者の主将谷岡が二盗を試みた。捕手が二塁へ送球したが、「これは抜ける」と谷岡が感じた通り、悪送球に。一気に三塁まで進み、続く安の左前打で追加点をあげた。

エース浜本は10安打を浴びたが、要所を締めた。8回には2点本塁打を浴び、1点差に詰め寄られたが、その後は2者連続三振に。9回は三者凡退で締めくくった。

つなぐ野球、足でかき回す野球……。高川学園らしいプレーで、県勢として5年ぶりに春の中国大会を制した。試合後、選手らは互いに「夏が本番や」と声をかけあった。(栗林史子)

【高川学園】
長谷川
谷岡
朝田
住本
橘谷
真鍋
中林
浜本
振球犠併残
87009 34
【瀬 戸 内】
北吉弘
吉本
沖繁
足立
岩城
佐藤
山本
大町
溝口
久保田
山岡
振球犠併残
71207 36 10