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高川、宇部鴻城破りV

学校・塾

掲載:山口新聞

浜本、二塁踏ませず完封

春季県高校野球

▽決勝

宇部鴻城 0 0 0 0 0 0 0 0 0
高川学園 0 0 3 0 0 0 0 0 X

【宇】田中、甲斐-井上【高】
浜本-長谷川▽三塁打 谷岡(高)

春季県高校野球県決勝大会(県高野連など主催)は30日、下関市の下関球場で決勝があり、高川学園が3-0で宇部鴻城を破り、3年ぶり5回目の優勝を果たした。 高川学園は三回1死一、二塁で2番谷岡が左中間を抜く適時三塁打を放って2点を先取。さらに2死三塁から4番朝田の適時打で1点を加えた。エースの浜本は打たせて取る投球で宇部鴻城の打線を封じ込めた。

高川学園は6月1~3日、松江市営野球場で開かれる春季中国地区大会に出場する。

許した安打はわずか2本。 高川学園のエース浜本は、二塁を踏ませない完壁な投球でチームを優勝に導いた。 「みんなに助けてもらいながら自分のピッチングができた」。味方を信じ、変化球を効果的に使って凡打の山を築いた。

今春からエースナンパーを背負う。昨秋の大会はベンチ外で、ポールボーイを務めていた。冬の練習を経て「球速も上がり、精神的にも成長できた」と振り返る。今大会は5試合を最後まで1人で投げ抜いた。決勝は初回に先頭打者を右飛に打ち取ってリズムに乗り、五回まで1人の走者も許さなかった。直球は130`台。自身を「変化球のピッチャー」と評する。得意のカーブなどでストライクを先行させ、着実に打者を追い込んでいった。

打線は三回、主将の2番谷岡の適時三塁打などで3点を先制。守傭のときにはチームメートが積極的にエースに声を掛け盛り立てた。浜本が一番の笑顔を見せたのは、九回無死から四球で出した走者を守備との連携で併殺に仕留めた場面だった。

中野監督は「浜本がいい投球をして、バックもよく守ってくれた。優勝でチームに芽生えた小さな自信をさらに大きくしていきたい」と語った。浜本は「チームが負けないことが一番。目標は甲子園なので、この優勝を夏の大会につなげたい」と力を込めた。
(常井)