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西神オリエンタルホテル買収

ホテル

掲載:徳島新聞

神戸の大型ホテルゴルフ場と相乗効果狙う

タカガワホールディングス(HD、徳島市)は、神戸市西区の大型ホテル「神戸 西神オリエンタルホテル」を買収し、11日から新体制で営業を始めた。買収額は推定17億円。タカガワグループは、成長の見込める阪神地域での営業基盤強化を進めており、兵庫県内で運営するゴルフ場との相乗効果を狙いたい考え。グループの所有するホテルは湯原温泉「森のホテルロシュホール」(岡山県)に次いで2カ所目となる。西神オリエンタルホテルは、工業団地や新輿住宅地が集積する西神地区の地下鉄・西神中央駅前に立地し、地上17階建て延べ約2万9300平万㍍。客室184室とレストラン・宴会場に加え、各種診療所や薬局など21テナントが入居する医療モールを備えている。ダイエーグループが1993年4月に開業したが、経営悪化によるホテル事業撤退に伴い、2006年に投資ファンド会社ジェイ・ウイル・パートナーズ(JWP)が買収。同社の特別目的会社(運営会社)が黒字化を進めてきた。11年度の売上高は15億円、営業利益2億600万円。

昨年12月、ホテルの売却先を探していたJWP側とタカガワとの間で、運営会社の株式譲渡契約を締結。1月11日付で株式、土地、建物など権利移転の手続きを済ませた。新しい運営会社は「フォースターズ」と名称変更し、社長にカガワHDの高川准子社長が就任。ホテル名や従業員150人はそのまま引き継ぐ。今後、ビジネス客中心の宿泊やブライダル部門に一層磨きを掛ける。さらに、グループが手掛ける医療・介護事業のノウハウを生かし、1~5階の医療テナントを拡充、地域のための「総合医療 モール」機能をアピールしていく方針だ。

タカガワは09年に加西市の「オーセントゴルフ倶楽部」、11年に宝塚市の「けやきヒルカントリークラブ」と、兵庫県内のゴルフ場を相次いで買収している。両コースの会員向けサービスとして、ホテルとのパック商品や宿泊料金の3割引きなどにも取り組む。高川晶会長は「西神オリエンタルホテルを、グループのランドマークに位置づけたい」と話している。