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高川学園歴史刻んだ
学校・塾
掲載:スポーツニッポン
スター軍団脅かした
「多々良」を超えることはできなかった。だが「高川」として再び戻った国立で、新たな歴史の始まりを確かに刻んだ。「多々良で4半世紀かかった国立に、1年半でまた立てた。これを元年に積み重ねたい」。白井監督は満足そうに笑った。
藤枝東に開始から押され、前半11分に失点。だが前半11本シュートをGK桐ヶ瀬らDF陣が体を張って止め、最少失点でしのぐ。得点こそ遠かったが、攻撃陣も相手ゴールを目指し続けた。
ベンチには校長兼理事長の高川 晶・タカガワグループ会長(59)夫妻。2年前、経営破たん中の多々良学園の準決勝をテレビ観戦して支援を決断した。前代未聞の経営陣ベンチ入りは、学校消滅の危機を救った恩人への「感謝の気持ち」(白井監督)。勝利は捧げられなかったが、高川会長は「最後まで闘争心を見せてくれ、感動した」と部の安泰を約束した。
苦難の3年間を主将のDF小川は「この学校を選んだからこのメンバーに出会え、ここまで来られた」と言い切った。FW斎藤は多々良のベンチコート姿で「校名もユニホームの色も変わったけど、多々良魂は残っている。今度は高川で国立のゴールを目指したい」。高川の時代が国立から幕を開けた。